Glossary
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MPR
MPR(Multi Planar ReconstructionまたはMulti Planar Reformat:任意多断面再構成)とは、ボリュームデータをある平面で切り出して再構成した画像のことをいいます。MPRではAxial断面(横断面)だけでは把握しづらい、血管や臓器などの位置関係や形状などを、任意の方向から見ることができ目的の臓器の形状や病変の拡がりなどの把握に役立ちます。 MPRの特長は「ある任意の断面に沿って切り出す」ことです。そのため連続性のある血管や、それに属する臓器との位置関係、
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CPR
CPR(Curved Planar ReconstructionまたはCurved Planar Reformat:曲面多断面再構成)とは、3D空間上の任意の曲線に沿った曲面として再構成した画像で、血管のような蛇行した長い管状の構造物や曲面に沿った部位の観察に適しています。一定の平面に沿って再構成するMPRでは一部しか表示されない血管も、血管の走行に沿ったCPRを作成することで、1枚の画像で血管全体を表示することが可能です。 CPRは曲線に沿った曲面を回転させることもできます。これによって、目的
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MIP
MIP(Maximum Intensity Projection:最大値投影画像)とは、ボリュームデータを任意の視点方向に投影し、CT値の最大値を示すものを投影して表示された画像です。血管などの描出に優れ、血管造影像のような画像を得ることができます。 MIPとVRの比較 各スライスの光線経路上に存在する複数のボクセルの中で最大値のCT値が投影されます
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ウィンドウレベル(WL)
WL(Window Level:ウインドウレベル) 画像として表示させるCT値の範囲(WW)の中心を示します。 中央値(WL)を構造物のCT値に合わせ、階調処理する範囲(WW)を絞って階調表現することで、目的となる構造物が認識しやすくなります。 ※階調:色の濃淡(段階)を表すグラデーション TIPS REVORASやZiostation2のVR(Volume Rendering)では、オパシティが台形の場合、WWは台形(二等辺三角形)の下底として表現されます。 またWL/WWを各構造物に合わせて
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ウィンドウ幅(WW)
WW(Window Width:ウインドウ幅)画像として表示させるCT値の範囲を示します。 表示させたいCT値の範囲を絞ることで範囲内のみが階調表現され、目的となる構造物が認識しやすくなります。 WWで設定した範囲外の部分は、階調処理されず白黒で表現されます。 WWを狭くすることで、画像のコントラストは向上しますが、表現できるCT値の範囲は限られます。 WWを広くすることで、画像のコントラストは低下しますが、表現できるCT値の範囲も広くなります。 TIPS REVORASやZiostation2
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シャープネス(SH)
SH(Sharpness:シャープネス) 閾値内の物体の見え方を調整する傾きであり、オパシティカーブの傾斜勾配を表します。 0~100まで設定することができます。 0に近付くほどカーブ(の勾配は)は緩やかになり、VR画像は輪郭が緩くなり柔らかい質感の画像になります。 反対に100に近付くほどカーブの勾配は急になり(カーブは垂直に立ち上がる)、VR画像は輪郭がはっきりした画像となり、固い質感の画像になります。 SHが100のときは2値化の状態になります。 SH:0のVR画像 SH:80のVR画像
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オパシティ
不透明度のことをいいます。 CT 値を横軸とし、縦軸にオパシティを表わしたものを「オパシティカーブ」と呼びます。 CT 値は、水を基準の0 として組織におけるX 線吸収率を数値化したもの(単位:HU)で、組織によってまったく異なり、たとえば空気では-1,000、骨はおおよそ1,000になります。そのため、物体を表示するCT 値の範囲を調整することにより物体の見え方も異なってきます。 VR 画像ではこのCT 値の特性をいかして「オパシティ(不透明度)」を用いてボリュームデータから物体を描出します。
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閾値
閾値(しきいち)とは、表示するCT値の下限と上限を意味します。閾値は、中心となるCT値を示すWL(ウィンドウレベル)、またその表示するCT値の上下の幅であるWW(ウィンドウ幅)で表します。たとえば左の画像は、下限を100、上限を300に設定しています。この設定では上記の範囲外のCT値の部分は表示されません。
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