閾値
閾値(しきいち)とは、表示するCT値の下限と上限を意味します。閾値は、中心となるCT値を示すWL(ウィンドウレベル)、またその表示するCT値の上下の幅であるWW(ウィンドウ幅)で表します。たとえば左の画像は、下限を100、上限を300に設定しています。この設定では上記の範囲外のCT値の部分は表示されません。


関連用語
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CPR
CPR(Curved Planar ReconstructionまたはCurved Planar Reformat:曲面多断面再構成)とは、3D空間上の任意の曲線に沿った曲面として再構成した画像で、血管のような蛇行した長い管状の構造物や曲面に沿った部位の観察に適しています。一定の平面に沿って再構成するMPRでは一部しか表示されない血管も、血管の走行に沿ったCPRを作成することで、1枚の画像で血管全体を表示することが可能です。 CPRは曲線に沿った曲面を回転させることもできます。これによって、目的
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MIP
MIP(Maximum Intensity Projection:最大値投影画像)とは、ボリュームデータを任意の視点方向に投影し、CT値の最大値を示すものを投影して表示された画像です。血管などの描出に優れ、血管造影像のような画像を得ることができます。 MIPとVRの比較 各スライスの光線経路上に存在する複数のボクセルの中で最大値のCT値が投影されます
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MPR
MPR(Multi Planar ReconstructionまたはMulti Planar Reformat:任意多断面再構成)とは、ボリュームデータをある平面で切り出して再構成した画像のことをいいます。MPRではAxial断面(横断面)だけでは把握しづらい、血管や臓器などの位置関係や形状などを、任意の方向から見ることができ目的の臓器の形状や病変の拡がりなどの把握に役立ちます。 MPRの特長は「ある任意の断面に沿って切り出す」ことです。そのため連続性のある血管や、それに属する臓器との位置関係、
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VE(Virtual Endoscopy)
VE(Virtual Endoscopy:仮想内視鏡)とは、対象の臓器の中に視点をおいた透視投影画像を用いて、疑似的に内視鏡のように対象臓器を観察する表示方法です。大腸内視鏡画像のかわりにCT画像を用いて大腸内部を観察したり、実際の内視鏡が通過しないような閉塞部位や、血管内部など、体内の様々な部位に視点をおいて観察することが可能です。気管や腸管ではボリュームレンダリングの特性をいかして、管の内部から壁を透かせて、血管の走行や骨など位置を確認することも可能です。視野角を切り替えて任意の広角で表示す
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VR(Volume Rendering)
VR(Volume Rendering)とは、ボリュームデータを構成する一つ一つのボクセルが持つ値の情報に、閾値、不透明度(オパシティ)、色、明るさの各要素を設定することで表示される立体画像のことをいいます。ここではCT値を利用したVRの作成について説明します。VRの特長は、複数のCT値の情報を一度に表示できることです。組織によってCT値にはおおよその目安があり、空気と脂肪組織と軟部組織、あるいは軟部組織と造影剤と骨といったように複数のCT値に異なる色や明るさを設定することでそれぞれを同時に表示
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