オパシティ
不透明度のことをいいます。
CT 値を横軸とし、縦軸にオパシティを表わしたものを「オパシティカーブ」と呼びます。
CT 値は、水を基準の0 として組織におけるX 線吸収率を数値化したもの(単位:HU)で、組織によってまったく異なり、たとえば空気では-1,000、骨はおおよそ1,000になります。そのため、物体を表示するCT 値の範囲を調整することにより物体の見え方も異なってきます。
VR 画像ではこのCT 値の特性をいかして「オパシティ(不透明度)」を用いてボリュームデータから物体を描出します。
下図に、オパシティカーブの形状による描出構造物の違いを示します。
関連用語
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ウィンドウレベル(WL)
WL(Window Level:ウインドウレベル) 画像として表示させるCT値の範囲(WW)の中心を示します。 中央値(WL)を構造物のCT値に合わせ、階調処理する範囲(WW)を絞って階調表現することで、目的となる構造物が認識しやすくなります。 ※階調:色の濃淡(段階)を表すグラデーション TIPS REVORASやZiostation2のVR(Volume Rendering)では、オパシティが台形の場合、WWは台形(二等辺三角形)の下底として表現されます。 またWL/WWを各構造物に合わせて
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シャープネス(SH)
SH(Sharpness:シャープネス) 閾値内の物体の見え方を調整する傾きであり、オパシティカーブの傾斜勾配を表します。 0~100まで設定することができます。 0に近付くほどカーブ(の勾配は)は緩やかになり、VR画像は輪郭が緩くなり柔らかい質感の画像になります。 反対に100に近付くほどカーブの勾配は急になり(カーブは垂直に立ち上がる)、VR画像は輪郭がはっきりした画像となり、固い質感の画像になります。 SHが100のときは2値化の状態になります。 SH:0のVR画像 SH:80のVR画像
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VR(Volume Rendering)
VR(Volume Rendering)とは、ボリュームデータを構成する一つ一つのボクセルが持つ値の情報に、閾値、不透明度(オパシティ)、色、明るさの各要素を設定することで表示される立体画像のことをいいます。ここではCT値を利用したVRの作成について説明します。VRの特長は、複数のCT値の情報を一度に表示できることです。組織によってCT値にはおおよその目安があり、空気と脂肪組織と軟部組織、あるいは軟部組織と造影剤と骨といったように複数のCT値に異なる色や明るさを設定することでそれぞれを同時に表示
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