20th ANNIVERSARY

私たちは創業以来、医療において役に立つ製品を開発することで社会に貢献できるよう、
先進的なユーザーの方々や、さまざまなビジネスパートナーとともに、新しい技術に取り組んでまいりました。
ザイオソフトを支えてくださった皆様に、あらためて心より感謝申し上げます。
これからもその想いは変わることなく、たゆまず挑戦を続け、
皆様とともに歩み、医療の発展に貢献してまいります。

医療に
技術で
貢献する。

ソフトウェア技術で、
医用画像処理の可能性を拡げてきた、
ザイオソフトの20年。

医療現場における三次元画像処理の黎明期、ザイオソフトが世界で初めて汎用パーソナルコンピューターで高速3Dレンダリング処理を実現したM900を送り出してから20年。 医用画像の応用範囲の広がりと装置の進化にともない、そのポテンシャルを最大限に活用し多様なニーズにこたえるべく、常に新しい技術開発に挑み、医用画像処理の新しい可能性を切り拓いてきました。 臨床で役立つソフトウェアをめざし生み出された数々の画期的な技術や機能は、今ではスタンダードとなっており、三次元画像処理の一般化と普及に貢献できたことは私たちの誇りです。 三次元医用画像の進化の歴史。
それはザイオソフトの技術開発の歴史でもあります。そして、これからも新しい技術開発に挑み続けていきます。

HISTORY

医用画像の進化とザイオソフト開発の歴史

医用画像業界の歴史

ザイオソフト開発の歴史

国内初のX線CT装置が稼働 1975年  
国内初のMRI装置が発売 1982年  
ヘリカルスキャンCTの実用化 1988-89年  
世界初のマルチスライスCT(4列)実装装置がRSNAで発表される
→ 撮影時間の高速化
1998年 8月 株式会社ザイオソフトウェアを創業
1999年 1月 医用画像の高速3Dレンダンリングを汎用PCでの実用化に成功
→ 国産初の3D 医用画像処理ワークステーション「M900」販売開始
2000年 8月 医用画像の普及と進展を目指し DICOMビューアを無償配布
→ 3D DICOMビューワソフトウェア「Express Vision」の特別ライセンス提供開始
RSNAで16列CTが発表される
→ 多列列方式のマルチスライスCTの幕開け
国内での医療情報の統合化の方針を定めるIHE-J委員会が発足
→ 国内でもマルチベンダーによる医療情報の統合化が進む
2001年 3月 独自の「VolumeGRID」技術により大容量ボリュームデータのネットワーク上での運用を可能にした
→ 画像ネットワークシステム「ZIOBASE」1号機運用開始
→ 3D DICOMビューワソフトウェア「ExaVision」シリーズ販売開始
PET-CT装置装置がRSNAで発表される
→ 機能画像(PET)と形態画像(CT)のフュージョンにより診断能が向上
2002年 3月 マルチモダリティフュージョンや4D表示、心臓解析、大腸解析など実用的なクリニカルアプリケーションを開発
→ 3D 医用画像処理ワークステーション「M900QUADRA」販売開始
3T MRIが国内で販売開始 2003年
多列(32-64列)式マルチスライスCT発売
→ 頭部や胸部、腹部、大血管領域で幅広く臨床に普及
2004年
薬事法改正によりソフトウェアプログラムとハードウェアの組み合わせによる、独立型の汎用画像処理ワークステーションが医療機器に加えられた 2005年 1月 独自開発の「ZEEK Engine」により骨除去や血管抽出などの自動処理を実用化、MRIアプリケーションの実装、ネットワーク型ソリューションの拡充した
法改正を受け医療機器承認
→ 3D 医用画像処理ワークステーション「ザイオステーション」販売開始
320列エリアディテクターCTが国内で販売開始
→ 四次元CTの世代へ
2007年
2009年 3月 研究・教育に特化した3D 画像処理ソフトウェアの提供を開始
→ 3D DICOMビューワ「ZioTerm」サービス開始
10月 時間軸を加えた画像解析の可能性について国内外の著名な先生方とともに研究を重ねる
診療報酬改定で冠動脈CT検査が保険適用に 2010年 4月 動態解析の可能性を拡げる独自開発の4次元画像解析技術「PhyZiodynamics」を発表
9月 各種処理の自動化、高速化、機能的な解析を実現するクリニカルアプリケーションの拡充
→ 3D 医用画像処理ワークステーション「Ziostation2」販売開始
診療報酬改定で大腸CT検査が保険適用に 2012年
2013年 11月 「PhyZiodynamics」技術を実用化する「PhyZio Maker」「PhyZio Maker Server」販売開始
医薬品医療機器等法への改正によりソフトウェア単体プログラムが医療機器に加えられた 2014年
2015年 10月 ソフトウェア医療機器のダウンロード販売を開始
→ 3D医用画像処理ソフトウェア「ZioCube」販売開始

FUTURE VISION

未来をつくる、私たちのビジョン。

挑戦、
そして
実現。

ソフトウェア技術で、
新たな価値を実現し、
これからも社会に貢献する。

テクノロジーは驚異的なスピードで進化し、新たな技術が次々に生み出されています。また社会の新しい技術へのニーズや、またそれを取り巻く環境も、日々刻々と変わり続けています。 しかし、ザイオソフトがこれまで大切にしてきた、役立つものを創るというこだわりと、挑戦し実現していくという熱意は、変わることはありません。 私たちは、ソフトウェア技術が、医療をはじめとした社会と人々にますます役に立ち、貢献できると信じています。 これからも、ニーズや技術の本質を問い、実現への困難に取り組み、製品やソリューションとして送り続けていきます。

MESSAGE

20周年対談
最先端のソフトウェア技術で、
つぎの社会をつくる。

(写真左から代表取締役社長 茅野 秀介、取締役副社長 長田 剛)
Q.創業当初の思いやエピソードは?

茅野:もともとは私を含めたエンジニアたちでスタートした会社です。もっと社会の役に立つ技術を作りたいというのがきっかけでした。当時IT系といえばインターネットでマルチメディアといった分野がもてはやされていて、その流れに対して、「そうじゃない、もっと挑戦的な技術で役立てるものがあるだろう」という思いがありましたね。「医療画像」という分野は、そういう意味でもやり甲斐がありました。
最初は医療のことはよくわからず、いろいろな方にあれこれと教えてもらったり、試験的な製品を作っては客先に持っていってダメ出しをしてもらったり、突貫工事で開発していましたね。納期に間に合わなくて、風邪を引いても泊まり込んで・・・といった具合で(笑)。

今思うと、なにもわかってないけど勢いはある、というのは創業期には非常に大事なので否定はしませんが、「作って出せばなんとかなるだろう」という感じでした。マニュアルも作れていないような状態で進めていたところに、長田が入って来て「お客様のところに届ける」という部分を整えていってくれました。
長田:ちょうど製品が売れはじめた頃でしたよね。今では考えられない話ですが、マニュアルを作ろうと思っても、製品が完成してから1年後みたいな。開発ペースが速いので、1年経つ頃には改良されて別な製品になっていて、結局のところ追いつかない(笑)。ソフトウェアも荒削りでしたし、ハードウェアも今のように小慣れていなかったですから。今なら何でもないことですが、あの頃は2TBのストレージを作るのにディスクを何本も並べなきゃいけないような時代でしたから、色々大変でしたね。 茅野:でも、結局は自分たちだけでなんとかするしかない。ものを作り、届けて、サポートして、資料を作り、お客様と話して、会社のトラブルを解決し、取締役会に参加し、よくわからない財務諸表を読んでみたいなところまで(笑)。 長田:すべてのことを自分たちでやっていましたよね。開発だけやっていればいいってわけじゃない。何でもやらなきゃいけない。スタートアップから2、3年という頃なので、色んなことがありましたし、色んなことをやったなと思います。

Q.製品開発のエピソードや苦労したことは?

茅野:当時、医用画像の3Dレンダリングというのは新しく、一般的ではありませんでした。装置としての性能の限界もありましたが、パラパラ見られれば十分という程度。そんな中、汎用PCで10倍くらいの速さになり、CT装置の発展とあわせて使えるようになって受け入れられました。さらに、単に画像を作るだけではなく、ネットワーク製品によって多くの診療科で参照できるようにしたり、医師の解析や診断を支援する個別のアプリケーションを開発したり。そのような性能向上の一環として、今のように骨、血管、臓器などを自動認識できるようになったわけです。そういったソフトウェアの規模や技術の幅の拡大にあわせ、開発の仕方も変わってきましたね。 長田:そういう意味では、今も昔も常にチャレンジしていますよね。「ソフトウェア」という性質的なこともありますが、常に変わり続けていくものなので。製品化しても「これで終了、安泰だ」みたいなのはないですから。ずっと前も大変、ちょっと前も大変、今だってやっぱり大変(笑)。

Q.ターニングポイントは?

茅野:20周年を迎えるこのタイミングで色々と考えるんですけど、むしろ「今」がターニングポイントなんじゃないかと。今のビジネスが決して落ち着いたわけでも終わったわけでもないですが、今までで一番、広い意味で「次はどうするの?」と聞かれている気がします。 長田:20年というと「第二次創業期」のタイミングですね。本当に不安定な時期や困難を乗り越えてきた。それが故に「こうやったら失敗する確度が高い」というのが経験値でわかっている。でも、成功の確度が高いほうに進むほど、それはそれで尖っていない無難なものになってしまう。そういう点は一度リセットするというのも必要かもしれませんね。 茅野:真面目なんだけど、ある意味「真正直」なのかな。もう少し柔軟性とか多様性があってもいいかと思う。頑張っているけど、頑張って突き詰めすぎて揺れ幅が少なくなっている気がする。あとは一つの領域として固まっているところがあるので、多様性は出していきたいですね。 長田:経営としては、安定・安全な方向に進もうとしますが「これは失敗するかもしれないけど、やったら面白いかもしれない」というチャレンジマインドがもっとあってもいいですね。

Q.次の20年への思いは?

茅野:10年前、5年前と比べても会社はだいぶ変わったと思います。みんないい顔をして働いている。以前は、こんなに人の話し声が聞こえる会社じゃなかった(笑)。お客様の反応が厳しいときもあったが、それも乗り越えてきた。しかし今後、10年20年経ったとき、業界も、社会も、自分たちもどうなるかはわからない時代です。人工知能やロボットやARといった色々な技術も登場してきたり、高齢化の進行による社会制度の変化や政治情勢も影響しますし、未来を予測するのは正直難しい。会社の事業だって、いまの主力製品が10年後、20年後もまだ主力であるかもわかりません。ただ、10年、20年と時代が進んでも、そういった変化に対応できる人たちの集まりであってほしいし、変わる社会へ貢献し続ける会社であってほしい。 長田:やはり、「あるといいな」という製品を作るのではなく、「なくてはならないもの」を作る会社でありたいです。社会にとって必要不可欠な会社。それをみんなで考え、みんなでやっていくような会社にしたいですね。

医療は、次の、未来へ。

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