放射線科での実際

診療放射線技師長として望むもの

最後に、放射線科の大西技師長に今回のネットワークタイプのZiostation2の導入について、お話をうかがった。

「当院がPACSを導入したのは一昨年のことですが、その時点で色々な画像を同時に複数箇所で確認し、スピーディな対応をするために、今後3Dの画像配信も本格的になって行くだろうということで、今回ネットワーク型のZiostation2を導入しました。やはり最大のポイントはVersawebによるWeb配信ですね。フルスペックでは無いにせよどこの端末でも3Dが見えて、なおかつLC画像で各医師の視点で任意に確認できるというのが最大のメリットですね。患者さんに説明するのにも、見やすい角度で説明ができますし。当然導入するのに他のワークステーションも検討しましたけれど、Ziostation2が安定的にネットワーク機能が使えるということで決めましたね」

ワークステーションは、CT室と一般撮影室に合計3台の体制で現在稼働している。そのことについて、

「当院では、以前は処理機が1台で時間もかかっていましたので3D画像処理を1日最大3人までと制限をしていました。しかし、現在3台同時にワークステーションを使えるようになったこと、また自動処理などで1件の処理時間が短縮されたこともあり、制限枠を外しました。先日も1日8例という日がありましたが、以前なら午前様になるような仕事ですが、少なくとも18時には終わっていましたから」

最後に、診療放射線技師長として、鈴鹿中央総合病院放射線科の画像作成におけるポリシーや今後のビジョンについてお話いただいた。

「我々の仕事というのは、診療放射線技師としての医療行為に対して有用な画像情報を提供することです。どこへ出しても恥ずかしくない画像を3Dに限らず、一般撮影でも心がけるようにというのは若いスタッフには常に言っています。良い仕事をするには、やはり前を向いて行かないといけませんね。医療というのは日々常に勉強ですから。10年前の常識がいまの逆転ということもたくさんありますしね。特に現在はたくさんのガイドラインがありますが、それがその時点での医療の常識であれば当然対応していかなければならない。医療訴訟も最近多いですから、標準医療というものを常に把握していないといけません。一般の企業社会では、たとえば同業他社なら本来敵対関係になるかもしれませんが、医療の世界ではそれはありません。CTの勉強会でも異なる病院や環境の技師さんたちが集まって、教え合うのです。それを持ち帰って検討したり生かしたりするわけです。皆国家資格者であるというプライドを持って、日本の医療を向上させようという気持ちが根底にあるからこそ、成り立っていることだと思います。ですから私は当科の特に若いスタッフには、当たり前のことですが自分に投資(本を買ったり、他施設をみたり、研究会への参加など)をしなさいと指導しています」
診療放射線技師 大西 修 技師長
「導入の最大のポイントはVersawebによるWeb配信ですね。どこの端末でも3Dが見えて、なおかつLC画像で各医師の視点で任意に確認できるというのがメリットです。お金に余裕があれば、フルスペックで何台でも入れたいとは思っていましたが、実用的なところを考え、技師サイドでフルスペックのワークステーション端末は3台使えるようにしました。それは結果的には非常に良かったと思っています」

診療放射線技師 大西 修 技師長

三重県幸生農業共同組合連合会
鈴鹿中央総合病院

〒515-8630
三重県鈴鹿市安塚町山之花1275-53

診療科
23科
病床数
460床(一般)
URL
http://www.miekosei.or.jp/
鈴鹿中央総合病院

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